「今は一人法務として必死に回しているけれど、5年後、10年後はどうなっているんだろう?」
ベンチャー企業の法務担当者は、日々の業務の激流の中で、ふとそんな不安に駆られることがあります。 大企業であれば「法務課長→法務部長」というレールが見えますが、組織が未成熟なベンチャーでは、道は自分で切り拓かなければなりません。
しかし、悲観する必要はありません。むしろ、ベンチャー法務の経験は、「法務」という枠を超えて経営の中枢(CxO)へ駆け上がるためのプラチナチケットになり得ます。
今回は、ベンチャー法務の先に広がる「3つの黄金キャリア」について解説します。
1. そもそもベンチャー法務の市場価値が高い理由

キャリアプランを考える前に、なぜ今、この職種が注目されているのかを知る必要があります。 それは、「守り(リスク管理)」と「攻め(事業推進)」の両方が分かる人材が圧倒的に不足しているからです。
大企業の法務は「歯車の一つ」になりがちですが、ベンチャー法務は「経営者の隣」で意思決定に関わります。 この**「経営視点 × 法的思考」**というハイブリッドなスキルセットこそが、以下のキャリアパスを開く鍵となります。
「歯車」から「参謀」へ。市場価値の源泉比較表
従来の法務(大企業型)と、今求められているベンチャー法務(経営参謀型)では、仕事の定義そのものが異なります。
この**「希少性(レアリティ)」**こそが、高い年収やキャリアパスに直結しています。
| 比較項目 | ① 従来の法務(市場価値:安定)【役割:ブレーキ・監査】 | ② ベンチャー法務(市場価値:高騰)【役割:アクセル・設計】 | なぜ価値が高いのか?(ヘッドハンターの視点) |
| 基本スタンス (守りと攻め) | 「リスクをゼロにする」 法的に完璧な状態を目指し、少しでも懸念があればNGを出す。事業部からは「障壁」と見なされる。 | 「リスクを最適化して攻める」 「このリスクは取ってでも、シェアを取りに行くべきだ」と、**経営判断(リスクテイク)**を後押しできる。 | 【代替不可能性】 「No」と言える弁護士は山ほどいますが、「Go」の出し方を知っている法務は市場に1%しかいないからです。 |
| 経営陣との距離 (意思決定) | 「決定後のチェック係」 経営会議で決まった案件が、最後に回ってくる。「ここを直して」と言うだけの受動的な立場。 | 「決定前の共同立案者」 社長がアイデアを思いついた瞬間に壁打ち相手となり、**「ビジネスモデルの骨格」**を一緒に作る。 | 【経営へのインパクト】 法務の能力が、会社の「株価」や「IPOの成否」にダイレクトに影響するため、経営陣と同等の報酬が支払われます。 |
| 成果の定義 (KPI) | 「法的紛争ゼロ・ミスなし」 何も起きないことが成果(減点方式)。プラスの評価を得にくい。 | 「事業成長・イグジット(IPO/M&A)」 知財戦略で競合を排除したり、有利な契約で利益率を上げるなど、**「利益」**を生み出す(加点方式)。 | 【プロフィットセンター化】 コスト部門(金食い虫)ではなく、利益を生む部門として認識されるため、投資対象となります。 |
| スキルセット (武器) | 「深い法律知識(I型)」 特定の法分野に詳しく、専門用語で会話する。 | 「経営視点 × 法的思考(T型)」 PL/BS、ファイナンス、組織論を理解した上で、**「ビジネス共通語」**で法的解決策を提示する。 | 【CxO候補】 単なる法務部長に留まらず、CLO(最高法務責任者)、COO(最高執行責任者)、CHRO(最高人事責任者)へと進化できるポテンシャルがあるからです。 |
「ハイブリッド人材」の方程式
市場価値が高い人の頭の中は、以下のような掛け算になっています。
$$市場価値 = 法的知識(専門性) \times ビジネス理解(現場感) \times 経営視点(視座の高さ)$$
- 弁護士・パラリーガル: 法的知識は100点だが、ビジネス・経営が0点だと、掛け算の結果はゼロ(ただの専門家)。
- ベンチャー法務: 全てが平均以上(60点〜80点)で掛け合わさるため、**「経営者の孤独を理解し、背中を守れる唯一のパートナー」**になれるのです。
このポジションは、一度経験すると「ビジネス全体を俯瞰する力」が強烈に身につくため、将来的に自分で起業したり、VC(ベンチャーキャピタリスト)に転身したりする道も開かれています。
2. 道は3つに分かれる。あなたが目指す頂は?

ベンチャー法務のキャリアは、経験を積むにつれて主に3つの方向へ分岐します。
パスA:法務のスペシャリスト「CLO / GC」への道
最も正統派のルートです。法務部門の責任者として組織を拡大し、最終的には**CLO(最高法務責任者)やGC(ジェネラル・カウンセル)**として経営ボードメンバーに入ります。
- 求められる役割: 経営戦略と連動した知財戦略、M&A戦略の立案、ガバナンス体制の構築。
- 魅力: 弁護士資格の有無に関わらず、「法の番人」として経営にブレーキとアクセルを使い分ける権限を持てます。IPO後の上場企業で年収1,500万円〜2,000万円クラスを目指せるポジションです。
「法務部長」止まりか、「経営ボード」入りか。CLOへの進化論
CLO(最高法務責任者)やGC(ジェネラル・カウンセル)は、単なる「法務部門の偉い人」ではありません。CEO、CFOと並ぶ**「企業の意思決定者(経営者)」**です。
| 業務・役割の次元 | ① 従来の「法務部長」(あくまで管理職) | ② 進化した「CLO / GC」(経営幹部・役員) | 経営へのインパクト(なぜ1,500万円払う価値があるか) |
| 戦略への関与 (M&A・知財) | 「降りてきた案件の処理」 「A社を買収することになったから、契約書見ておいて」と事後報告を受け、リスクチェックだけ行う。 | 「戦略の共同立案」 「競合B社の特許網を回避するために、C社を買収して技術を取り込みましょう」と、法務起点でM&Aや提携を仕掛ける。 | 【企業価値の向上】 「守り」だけでなく、知財や契約をテコにして「攻め」の売上を作り、株価を上げることができます。 |
| ガバナンス (ブレーキの踏み方) | 「法令遵守(コンプラ)の徹底」 「法律で決まっています」の一点張りで、現場の柔軟性を奪う。 | 「リスクアペタイト(許容度)の管理」 「このリスクは致命傷にはならないので許容しましょう。その代わり、こちらの保険でヘッジします」と、リスクを取る決断をする。 | 【意思決定のスピード】 「ダメ」と言うだけでなく、「どうすればGoできるか」の解を出すため、経営スピードが落ちません。 |
| 組織での立ち位置 (権限) | 「CFOや管理本部長の配下」 経営会議には呼ばれず、上司経由で意見を伝えるのみ。 | 「CEOの直下(対等なパートナー)」 経営会議の常任メンバーとして、財務(CFO)や技術(CTO)と同じテーブルで議論し、**拒否権(Veto)**を持つ。 | 【最後の砦】 社長が暴走しそうになった時、唯一「No」と言って会社を潰させない権限を持ちます。 |
| キャリア・報酬 (市場価値) | 「年収800万〜1,000万円」 ※バックオフィスの部長クラスが上限。 | 「年収1,500万〜2,000万円 + SO」 ※役員報酬に加え、ストックオプション(SO)が付与される。弁護士資格がなくても、実務能力があれば到達可能。 | 【経営者としての評価】 「法律に詳しい人」ではなく「経営ができる専門家」として評価されるため、報酬キャップが外れます。 |
CLOを目指すための「マインドセット」
このパスを目指す人が、日々の業務で意識すべきことは一つです。
「もし自分が、この会社の『共同創業者』だったら、どう判断するか?」
ただの従業員として契約書を見るのではなく、**「自分のお金と人生を賭けている当事者」**としてリスクとリターンを見る。この視座の転換ができた時、あなたは法務部長の殻を破り、CLOへの階段を登り始めます。
パスB:ビジネスサイドの参謀「COO / CHRO / 管理本部長」への道
実は、ベンチャー法務出身者が最も輝くのがこのルートです。 法務業務は、人事(労務)、経理財務(商流整理)、営業(契約交渉)のすべてに接点があります。つまり、会社全体のオペレーションを最も理解しているのが法務なのです。
- CHRO(最高人事責任者)へ: 労務トラブル対応や規程整備の経験を活かし、組織づくりのトップへ。
- 管理本部長 / COO(最高執行責任者)へ: リスク管理能力と業務構築力を活かし、バックオフィス全体や事業全体を統括するポジションへ。
- 魅力: 「法務」という枠組みから飛び出し、事業を動かすダイナミズムを味わえます。
「法律」を捨てよ、「経営」に出よ。法務出身リーダーの強み
法務担当者は、契約書を通じて「営業の商流」を、労務問題を通じて「組織の歪み」を見ています。
この**「会社全体の解剖図」**が頭に入っていることが、COOやCHROに転身した際の最強の武器になります。
| 目指すポジション | ① 法務時代のスキル(Before:専門家) | ② 経営参謀としての進化(After:実務家・責任者) | なぜ法務出身が輝くのか?(ビジネスへの応用力) |
| CHRO (最高人事責任者) ※組織・人のプロ | 「労務紛争の処理」 解雇、未払い残業、ハラスメント対応など、起きてしまったトラブルの火消しを行う。 | 「攻めの組織開発・採用」 「どうすれば揉めないか」を知り尽くしているため、心理的安全性の高い評価制度や、リスク人材を見抜く採用フローを設計できる。 | 【守りが堅いから攻められる】 「良い組織」を作ろうとすると、人事(Soft)だけでなく労務(Hard)の知識が不可欠です。法務出身CHROは、「感情と法律」のバランスを最適化できます。 |
| COO (最高執行責任者) ※事業推進のプロ | 「契約審査・リスク管理」 営業が持ってきた案件のリスクを指摘し、契約条件を修正する。 | 「オペレーション構築・BPR」 契約締結までのボトルネック(無駄な承認フロー等)を解消し、**「最速で売上が立つ仕組み」**をゼロから組み上げる。 | 【全体最適の視点】 法務は全部署(開発・営業・経理)のハブになっているため、**「どこが詰まっているか」**を鳥の目で見渡せ、部門横断的な改革を断行できます。 |
| 管理本部長 / CAdO (管理部門トップ) ※守りの要 | 「IPO準備(法務デューデリ)」 法務関連の規定整備や、コンプライアンス体制の構築を担当する。 | 「IPOプロジェクトマネジメント」 法務だけでなく、経理・総務・労務をすべて統括し、証券会社や監査法人との交渉を一手に引き受ける。 | 【プロジェクト推進力】 IPO準備は「ルールの整備」そのものです。条文や規制に強い法務出身者は、上場審査の膨大な質問攻めに対して、最も論理的に回答できます。 |
法務が「経営者」に向いている理由
ビジネスサイドに転向した法務出身者は、よくこう評価されます。
「アクセルを踏むのが怖くない。なぜなら、ブレーキの性能と踏み方を知っているからだ」
- 営業出身の社長: 勢いはあるが、崖から落ちるリスクがある。
- 法務出身のCOO: 「ここまでは安全、ここからは危険」という境界線が見えているため、ギリギリまでスピードを出せる。
この「安全な暴走」を可能にする能力こそが、ベンチャー企業が喉から手が出るほど欲しいリーダーシップです。
パスC:渡り鳥のように活躍する「IPO請負人 / 社外役員」への道
一つの会社に留まらず、自身のスキルを商品として複数の会社に提供するプロフェッショナルな生き方です。
- IPOコンサルタント: 「上場準備」のノウハウは非常に汎用性が高いスキルです。上場させたら次の準備企業へ移り、高額な報酬とストックオプションを得て資産を築くスタイルです。
- 社外監査役 / 社外取締役: 常勤・非常勤を問わず、ガバナンスのプロとして複数のベンチャー企業の経営を監視・助言します。
- 魅力: 組織に縛られず、自由な働き方が可能です。法務経験が「個人のブランド」になります。
「一社に縛られない」。プロフェッショナル・ギグワーカーの働き方
このルートの最大の特徴は、「法務」を「時間切り売り」ではなく「成果報酬(プロジェクト単位)」で提供する点にあります。
特にIPO準備は、企業にとって「一生に一度のイベント」ですが、請負人にとっては「何度も経験したルーチン」です。この情報の非対称性が、高い報酬を生みます。
| 職種・役割 | ① 具体的な業務内容(何をして稼ぐのか) | ② 報酬と働き方のモデル(キャッシュポイント) | 企業があなたを雇う理由(バリュー) |
| IPO請負人 (上場コンサルタント) ※プロの傭兵 | 「上場審査の突破」 証券会社や取引所からの膨大な質問(400問〜)に対し、矛盾のない回答を作成する。内部統制(J-SOX)を構築し、監査法人のOKを引き出す。 | 「高額報酬 + ストックオプション」 プロジェクト契約(2〜3年)で、月額報酬に加え、**上場時のキャピタルゲイン(数千万〜億単位)**を成功報酬として受け取る。 | 【経験のショートカット】 「初めてで分からない」と迷走する経営陣に対し、「前の会社ではこうやって審査を通しました」という**正解(近道)**を提供できる。 |
| 社外監査役 (ガバナンスの番人) ※非常勤役員 | 「経営の監視と助言」 月に1回の取締役会に出席し、適法性を監査する。社長が暴走(利益相反取引など)しそうな時に、法的見地からブレーキをかける。 | 「複数社の兼務(ポートフォリオ)」 1社あたり月額30〜50万円程度の報酬で、5〜6社を掛け持ちする。実働時間が短いため、時給単価は極めて高い。 | 【社会的信用の付与】 「あの厳しい〇〇さんが監査役に入っているなら、この会社はちゃんとしている」という**お墨付き(クレディビリティ)**を与える。 |
| 社外取締役 (経営のアクセル役) ※監査等委員など | 「意思決定への関与」 単なるチェックだけでなく、知財戦略やM&A、海外進出などの局面で、経営判断の一部を担う。 | 「役員報酬 + SO」 監査役よりもコミットメントが高く、報酬も高め。自分の専門分野(例:Fintech法務)と合致する企業のアドバイザーとなる。 | 【専門知見の注入】 社内の法務部長では荷が重い「高度な経営判断」が必要な場面で、外部の視点から冷静な一手を打つ。 |
「わらしべ長者」的なキャリア戦略
このパスを選ぶ人は、以下のように資産と信用を雪だるま式に増やしていきます。
- 1社目でIPOを成功させる(実績解除)。
- 「あいつが法務をやれば上場できる」という評判を作る。
- 2社目以降は「顧問」や「社外役員」として入る。
- 実務は若手に任せ、自分は要所だけを締める。
- ストックオプション(SO)で資産を築く。
- 給与所得ではなく、**「株式の売却益」**でセミリタイア級の資産を作る。
結論:
ベンチャー法務の究極のゴールは、会社に「雇用される」ことではなく、会社を「選ぶ」立場になることです。
「あなたに頼みたい」と指名されるようになった時、法務パーソンは真の自由を手にします。
3. キャリアを加速させるための「ピボット(軸足)」の置き方

どのパスを目指すにせよ、漫然と契約書チェックをしているだけでは辿り着けません。現在の業務の中で、意識的に「軸足」をずらしていく必要があります。
- CLOを目指すなら: もっと**「知財」や「M&A」**などの専門性の高い案件に首を突っ込み、外部弁護士を使わずに自分で回せる領域を広げる。
- ビジネスサイドを目指すなら: **「数字(PL/BS)」**に強くなる。契約書だけでなく、その契約が会社の利益にどう貢献するのかを財務視点で語れるようになる。
- 独立・プロを目指すなら: **「社外の人脈」**を作る。他社の法務担当者やVC、監査法人とのネットワークが、将来の案件獲得につながります。
ご提示いただいた「キャリアを加速させるための『ピボット(軸足)』の置き方」について、漫然とした業務を、**「未来の自分への投資」**に変えるための具体的なアクションプランを表にまとめました。
ただの「法務担当」で終わるか、「経営の中枢」まで登り詰めるかは、日々の業務の**「裏テーマ」**をどこに設定するかで決まります。
「脱・作業屋」。未来のタグを取りに行くためのピボット戦略
毎日大量の契約書をチェックしながら、脳内で**「どのスキルを盗むか」**を意識的に切り替える必要があります。
同じ仕事をしていても、見ている景色を変えるだけで、1年後の到達点は劇的に変わります。
| 目指すキャリアパス | ① 軸足を置くべき領域(注力テーマ) | ② 今日から変える具体的な行動(ToDoリスト) | キャリアへの効果(なぜそれが武器になるか) |
| A. CLO / GC (最高法務責任者) ※法務の頂点を目指す | 「高度な専門実務」 (知財戦略、M&A、ファイナンス、ガバナンス) | ● 外部弁護士への丸投げをやめる。 「先生の意見を聞く前に、自分でドラフトを書き、答え合わせとして使う」。 ● 資金調達(増資)の実務を巻き取る。 投資契約書の複雑な条項(優先権、希薄化防止)を理解し、CFOと対等に議論する。 | 【代替不可能性の確立】 「ただの契約チェック」はAIや若手に代替されますが、「経営戦略とリンクした高度な法的判断」はCLOにしかできません。 |
| B. COO / 事業責任者 (ビジネスサイド) ※事業を作る側へ転身 | 「財務・計数感覚」 (PL/BS、Unit Economics、事業KPI) | ● 契約書を「金額」で読む。 「この契約条件だと、今期の粗利が5%下がる」と、法的リスクを**「財務インパクト」**に変換して指摘する。 ● 営業定例会議に出席する。 法務の席ではなく、営業の席に座り、現場の「売上の作り方」と「顧客の課題」を肌で感じる。 | 【経営者視点の獲得】 「法律を守る人」から「利益を作る人」へと認識が変わり、事業責任者やCOOへの抜擢ルートが開かれます。 |
| C. 独立・顧問プロ (フリーランス) ※腕一本で食っていく | 「社外ネットワーク」 (VC、監査法人、他社法務とのコネクション) | ● 「法務勉強会」の幹事をやる。 社外の法務担当者と繋がり、事例共有をする(ギブ&テイク)。 ● VCや監査法人と仲良くなる。 仕事で関わったキャピタリストや会計士と個別にランチに行き、「優秀な法務」として認知させておく(将来の紹介元を作る)。 | 【案件獲得ルートの確保】 独立した時、仕事は「求人サイト」からは来ません。「昔一緒に仕事をしたあの人」からの紹介が命綱になります。 |
共通する成功法則:「越境(ボーダーレス)」
どのパスを選ぶにせよ、共通しているのは**「法務の机にかじりついていてはダメだ」**ということです。
- CLOへ: 「CFOの領域(ファイナンス)」へ越境する。
- ビジネスへ: 「営業・開発の領域」へ越境する。
- 独立へ: 「会社の壁(社外)」へ越境する。
「それは私の仕事ではありません」という境界線を自ら踏み越え、**「それも私がやります」**と言って領土を広げた人だけが、次のステージへの切符を手にします。
4. まとめ:法務は「管理部門」の枠には収まらない
かつて法務は「地味な事務職」と思われていました。 しかし今のベンチャー業界において、法務は**「経営のアクセルを踏むための最強の武器」**です。
法務出身のCEOやCOOが珍しくない時代が来ています。 あなたが今、泥臭い契約修正や労務対応で培っているスキルは、将来どんな経営課題にも立ち向かえる「経営者としての基礎体力」そのものです。
「ただの法務担当」で終わるか、「法務出身の経営幹部」になるか。 キャリアの天井を決めるのは、会社ではなくあなた自身です。


